「親が住宅購入を手伝ってくれると言っているけど、税金がかかるって聞いた。実際どうなの?」そんな疑問を持つ方へ、非課税になる制度とその活用法をわかりやすく解説します。
マイホームを買うとき、親から「少し出してあげるよ」と言われたら、とても心強いですよね。
でも同時に、頭をよぎるのが「贈与税」という3文字。
結論から言うと、正しい手続きをすれば、親からの援助に税金はかかりません。
国が用意した「住宅取得等資金の贈与税の非課税制度」を使えば、条件次第で最大1,000万円まで非課税で受け取れます。
この記事では、制度の内容・注意点・実際の活用方法を、
できるだけわかりやすくお伝えします。
そもそも贈与税って何?
贈与税とは、誰かからお金や財産をもらったときにかかる税金です。
親からお金をもらう場合も対象になります。
通常、1年間にもらった金額が110万円を超えると贈与税がかかります(基礎控除)。
たとえば親から500万円もらったとすると、110万円を引いた390万円に税率がかかってきます。税率は金額によって15〜55%と、かなり高め。500万円の贈与では、約53万円の税金が発生する計算です。
⚠️ 知らずにいると損をするケース
非課税で受け取れる「住宅取得等資金の贈与税の非課税制度」
住宅を購入・建築・増改築するための資金を父母や祖父母から贈与してもらう場合に、一定金額まで贈与税が非課税になる制度です。
非課税限度額(2024年時点)
| 住宅の種類 | 非課税限度額 |
|---|---|
| 省エネ等住宅(ZEH・耐震・バリアフリー基準を満たすもの) | 1,000万円 |
| 上記以外の一般住宅 | 500万円 |
さらに、通常の基礎控除(110万円/年)と合わせると、省エネ住宅の場合は最大1,110万円まで非課税で受け取ることができます。
- 贈与を受ける人が18歳以上(贈与を受けた年の1月1日時点)
- 贈与を受けた年の合計所得金額が2,000万円以下
- 購入する住宅の床面積が40㎡以上240㎡以下
- 贈与を受けた年の翌年3月15日までに居住(または居住見込み)
- 贈与者は直系尊属(父母・祖父母など)であること
「自分の場合、どの制度が使えるか知りたい」という方へ
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申告しないとどうなる?手続きの流れ
非課税制度を使うには、必ず確定申告(贈与税の申告)が必要です。「非課税なんだから申告しなくていいでしょ」と思いがちですが、それは間違い。申告しないと非課税が適用されず、贈与税が課される可能性があります。
手続きの流れ(ざっくりまとめ)
- 贈与を受けた年の翌年2月1日〜3月15日の間に税務署へ申告
- 「贈与税の申告書」と「住宅取得等資金の非課税の計算明細書」を提出
- 登記事項証明書・売買契約書のコピーなど必要書類を添付
確定申告はe-Taxでオンラインでも手続きできるようになっています。初めての方はハウスメーカーの担当者や税理士に相談するのがおすすめです。
「相続時精算課税制度」も選択肢のひとつ
もうひとつ知っておきたいのが「相続時精算課税制度」です。60歳以上の父母・祖父母から18歳以上の子・孫への贈与に使える制度で、累計2,500万円まで贈与税がかからず、後で相続が発生したときに精算する仕組みです。
住宅資金の非課税制度と組み合わせることも可能なので、大きな金額を援助してもらう場合は、税理士に相談しながら最適な方法を選びましょう。
よくある失敗パターン3つ
制度を知っていても、うっかりミスで損をするケースがあります。
代表的な失敗例を挙げておきます。
- 申告期限を過ぎてしまった……翌年3月15日までに申告が必要。忘れると非課税が適用されません。
- 購入した住宅の要件を満たしていなかった……床面積の基準や居住要件をしっかり確認しましょう。
- 贈与のタイミングを間違えた……資金移動は住宅の引き渡し前に行うのが原則。後払いにすると要件を満たさないことがあります。

まとめ:親の援助は「制度を知った者勝ち」
- 親からの住宅資金援助には「贈与税の非課税制度」が使える
- 省エネ住宅なら最大1,000万円(基礎控除合わせると1,110万円)まで非課税
- 制度を使うには翌年3月15日までに確定申告が必要
- 相続時精算課税と組み合わせることで、さらに大きな金額を非課税で受け取れる場合も
- 細かい条件や手続きはハウスメーカーや税理士に相談するのが安心
「制度は知っていたけど自分に当てはまるのかわからなかった」という方も多いはず。そんなときは、住宅のプロに相談するのがいちばんの近道です。
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親からの援助を最大限に活かすためにも、まずは情報収集から始めましょう。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の税務相談については税理士等の専門家にご相談ください。制度の内容は法改正等により変わることがあります。


